幼稚園の頃から今に至るまで、ずっと車が好きでした。高校2年生の時に車を身近に感じて働ける仕事に就きたいと本格的に思うようになり、整備士を目指すことを決めました。あとは、私の父も車好きで、特にスポーツカーが好きだったので、その影響もあると思います。でも父はトヨタ派ですが・・・。

いつも車に触れられる整備士になっても、休日はドライブやマイカーの整備をしたりして過ごしているので、公私ともに車漬けの生活です！

少しマニアックな話ですが、ホンダのエンジンに惹かれたというのが大きかったです。VTECという機構を搭載したエンジンに、他のメーカーにはないアイデアを感じてホンダが一気に好きになりました。

はい。自動車整備士育成奨学金制度は整備士を目指している人が対象の奨学金制度です。卒業後にその会社に入社して奨学金を返済しながら働きます。ホンダカーズ札幌中央の場合は５年間働くことで、借りた奨学金の５０％が返済免除となります。

私の場合はホンダで働きたいと決めていたので、とてもありがたい制度だなと思い、利用させていただきました。学費の面でも親にあまり負担をかけずに夢を叶えることができました。

奨学金を受けるための試験は筆記試験・作文・面接です。面接では整備士になりたい！という熱意をとにかく伝えました。私の場合は作文に、お客さまの愛車を診察する「自動車の医者のような存在になりたい」と書きました。

私のメイン業務はお客さまが購入された車の6ヶ月・12ヶ月の節目で行われる定期点検です。他にも一般整備と呼ばれる、部品交換などがあります。エンジンの載せ替えなども行います。ホンダ車はもちろん、他のメーカーの車も請け負います。

覚えることがたくさんある上に、正確さとスピードも求められ、自分が思っている以上に、厳しく難しい世界だなと思いました。入社当時は注意を受けることが多かったのですが、最近は減ってきたかな？と思います。

ギャップ・・・。そうですね…、整備に入ってくる車に意外とスポーツカーが少なくて寂しいです（笑）。たまにスポーツカーが入ってくるとオイル交換だけでもワクワクします！

車を修理する前のお客さまからの聞き取りがとても重要だと思っています。その車と最も接しているのはお客さまなので、いつもと何が違うのか、どんなところに違和感を覚えたのかなど、注意深くしっかり聞き取ります。

整備を終えた後に結果をお客さまに伝えるのも重要です。分かりやすく伝えなければなりません。車に詳しい方もいれば、そうでない方もいますので、お客さまから車の不調の話を聞くことも含めてコミュニケーション能力が必要です。

私の場合は入社して4ヶ月ぐらいでお客さまへの説明を任されました。他の店舗と比べても、私のいる店舗は接客業務にシフトするのが早いかもしれません。プレッシャーも感じますがそれも含めて良い経験だと思います。

整備の現場は人手不足と言われていますので、車が好きだったり整備という仕事に興味があるなら是非挑戦してもらいたいです。

好きな車を触っているだけでも楽しいのに、お客さまから、頼りにしていただいたり、感謝の言葉をいただけたり、そんな仕事なかなかないと思います！